公開講座「世界の化学・生物実験U」開催





 和歌山工業高等専門学校物質工学科では、8月4日(火)に「世界の化学・生物実験 〜楽しい化学実験〜 Chemistry & Creation: 化学と創造」と題した体験実験講座を開催した。
 県内の中学3年生を中心に46名が参加し、23名ずつ2グループに分かれて、それぞれ2つの実験を体験した。
 「ホタルの科学」と題した実験では、蛍の光の正体である酵素ルシフェラーゼによるルシフェリンの発光を試験管の中で観察した。pHなどの条件の違いで発光の様子が異なることなどから、酵素の性質について理解を深めていた。
 「医薬品と香料の合成」と題した実験では、いくつかのアルコールとカルボン酸から湿布薬の成分であるサリチル酸メチルやバナナ様の香りのするエステルを合成した。
 不快な臭いのカルボン酸とアルコールが爽やかな香りを放つエステルに変わると化学反応の進行を実感したようであった。
 なお、本講座はサイエンスパートナーシッププロジェクト(SPP)およびJST地域ネットワークの助成を受けている。


体験実験の様子