世界の化学・生物実験-DNA Profiling: DNAの鑑定-


(1) 実施機関: 和歌山工業高等専門学校 物質工学科
(2) 出席者: 米光 裕 (和歌山工業高等専門学校物質工学科・教授)
楠部 真崇(和歌山工業高等専門学校物質工学科・准教授)
西本 真琴(和歌山工業高等専門学校物質工学科・助教)
(3) 日 時: 2011年7月30日(土) 10:00〜12:00
(4) 場 所: 和歌山県立情報交流センタービッグユー(和歌山県田辺市)
(5) 参加者数: 4名
(6) 活動概要:  本公開講座ではDNA鑑定キットを用い、鑑識が行っているDNA鑑定のメカニズムを体験的に学習した。実験中、マイクロピペットや遠心分離器など専門実験で使用する実験器具を使用させ、大学や研究所等で使用する器具を身近に触れてもらった。実施において、遺伝子の構造や機能などの基本的な解説はもちろん、DNA鑑定のメカニズムについて紹介した。実験中の制限酵素処理中や電気泳動中の待ち時間に、H1N1(新型インフルエンザ)ウイルスの変異や遺伝子組み換え食品などタイムリーな話題などを紹介しながら公開講座を進めた。
(7) 立会い者による所感: 楠部 真崇(和歌山工業高等専門学校物質工学科・准教授)
 この会場では参加者が4名と予想を大きく下回る人数での開催となった。今後、宣伝の打ち方を検討しなければならない。一方で、講座では参加者がじっくりと1人で実験できる時間的および空間的な余裕があり、参加者は実験を堪能した様子であった。マイクロピペットなど精密な作業が必要な実験ではあったが、TAの的確な指導と参加者のセンスにより迅速かつ精度の高い実験が行えた。さらに、アンケート結果を見ても、参加者は今回の講座を楽しんだ様子がうかがえる。

実験内容について説明する様子 実験器具の使い方を説明している様子
実験器具を実際に使用して、実験を行っている様子