出前実験「犯人を捜せ!」


(1) 実施機関: 和歌山工業高等専門学校
かつらぎ町
(2) 出席者: 楠部 真崇(和歌山工業高等専門学校物質工学科・准教授)
西本 真琴(和歌山工業高等専門学校物質工学科・助教)
(3) 日 時: 2011年8月5日(金) 13:30〜15:00
(4) 場 所: かつらぎ総合文化会館(和歌山県伊都郡かつらぎ町)
(5) 参加者数: 16名
(6) 活動概要:  本公開講座では血液判定試験であるルミノール反応および指紋検出試験で用いられるニンヒドリン反応を実施した。その後、DNA鑑定結果を配布書類で説明しながら、犯人の特定を行った。
(7) 立会い者による所感: 楠部 真崇(和歌山工業高等専門学校物質工学科・准教授)
 ルミノール反応は血液のヘモグロビン中の鉄と反応し、青白く光る特性を持つ。あらかじめヘモグロビンを染みこませた布がルミノール試薬により光ることを興味深げに眺めていた。次いで、次亜塩素酸とルミノールとの反応を行った。メカニズムは異なり、発光する時間は短いが、子供達が遊ぶには最適の時間のようである。次から次へと、準備していたほぼ全ての溶液が消費された。ニンヒドリン反応では、自分の指紋が現れると、「すごい」と予想以上の反応を見せた。また、講師の手にニンヒドリンがかかり、紫色に染まる様子も神妙に観察していた。最後に行ったDNA鑑定は少し難しいようであったが、最終的に理解したようであった。
 確実な解答を求めるために、1種類だけでなく、複数種類の方法で答えを導き出す大切さの話しでは全員の子供達がうなずいていた。