「指導者養成講習会(H23年度おもしろ科学実験隊)」


(1) 実施機関: 和歌山工業高等専門学校,日高地方科学研究会
(2) 出席者: 林 和幸(和歌山工業高等専門学校環境都市工学科・助教)
林 純二郎(和歌山工業高等専門学校物質工学科・准教授)
(3) 日 時: 2011年8月11日(木)13:00〜15:00
(4) 場 所: 美浜町立松洋中学校
(5) 参加者数: 8名
(6) 活動概要:  東北地方太平洋沖地震では,震源から300km以上離れた地域でも甚大な液状化被害が見られた。そこで、講師自身が実際に現地に行って調査してきた今回の東北地方太平洋沖地震の液状化被害等について解説をした。その後、実際に透明容器の中に砂を入れて、家に見立てた瓶や、鉛の球が入った重たい瓶などを使って、実際の液状化現象の実験を行った。その後は、講師の研究テーマである地盤改良に関する講義も行った。
(7) 立会い者による所感: 林 純二郎(和歌山工業高等専門学校物質工学科・准教授)
林和幸(和歌山工業高等専門学校環境都市工学科・助教)
  まず、実際に調査のため講師が現地で撮ってきた写真などを使って、今回の震災での液状化被害の様子を説明した。震災後でもあり、参加者は震災被害の様子に興味深げに、また、液状化現象については中学校の理科でも学習するとのことで、いろいろ質問を交えながら熱心に講義を聴いていた。砂を使った液状化の実験では、透明な虫かごに砂と水を入れて、そこに「マンホール」に見立てた空のバイヤル瓶と「家」に見立てた鉛入りのバイヤル瓶を置き、手で虫かごを叩くとその振動でそれぞれの瓶が異なった動きをする様子を熱心に観察し、何度も繰り返して実験していた。この実験は、比較的低予算でそれほど準備も必要とせず、小学生・中学生も十分興味を持ってもらえる実験だと思われる。講師が実際に現地を歩いてみてきたことなので臨場感がある話を聞くこともでき、参加した教員も大変興味を持って参加していた。また、学校で生徒たちに液状化の話をするときの資料として使いたいとのことで、講師が今回作成した説明用のパワーポイントのデータを提供した。
講師の説明を熱心に聞く参加者 砂を使った液状化の実験
手で虫かごを叩き、液状化を観察