指導者講習会「くだもの電池でLEDを光らせよう」


(1) 実施機関: 和歌山工業高等専門学校
(2) 出席者: 佐久間敏幸(和歌山工業高等専門学校 電気情報工学科 教授) 
山口 利幸(和歌山工業高等専門学校 電気情報工学科 教授) 
宇藤  勝(和歌山工業高等専門学校 コーディネーター)   
上出 陽子(和歌山工業高等専門学校 総務課 事務補佐員)
(3) 日 時: 2011年10月16日(日) 10:00 〜 11:15
(4) 場 所: 和歌山工業高等専門学校 電気情報工学科 4F実験室
(5) 参加者数: 10名
(6) 活動概要:  ミカン汁を使って液体電池を作製した。電極には亜鉛板と黄銅を使用することにより電圧を発生させて電子オルゴールを鳴らした。ミカン汁に水を加えて電極が液体に接する面積を増加させ、電子オルゴールの音の変化を実験したり、LED(発光ダイオード)に直接液体電池を接続し、光らせる実験を行った。亜鉛と銅の組合せでは約1Vの電圧が発生する。金属電極の種類をかえればより高い電圧が発生することをイオン化傾向で簡単に説明した。また、電池のしくみの説明や、LEDを光らせるために乾電池を直列に接続したり、液体電池を直列したりした。LEDにはある順方向電圧が必要であり、一定以上の電圧が必要であることも説明した。
(7) 立会い者による所感: 佐久間敏幸(和歌山工業高等専門学校 電気情報工学科 教授) 
 指導者講習会として、家庭で簡単に実験できる液体電池作製と電子オルゴールを鳴らすことやLEDを光らせるテーマについて説明を行った。学習用キットを使用しているため、問題なく体験することができた。LEDを光らせるには電圧と電流を適切に設定しなければならず、乾電池を直列接続したり、液体電池を直列に接続することで電圧を2V以上とすることで赤色LEDを光らせた。電流を設定するための計算方法や電気回路の基本をより詳しく説明する方がよいかもしれない。
講師の説明を熱心に聞く受講生 液体電池を製作している様子
ミカン汁を使った液体電池でLEDを光らせて
いる様子
配線を工夫してLEDを光らせている様子